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日本人が持つ「幸福の4つの因子」とは?

レイア高橋×前野隆司スペシャル対談②

■なぜ日本人はハワイに惹かれるのか?

M:最近読んだ本に、これまで日本人のルーツは縄文人と弥生人だと思われてきたのが、DNAレベルで見ると3分の1は南方、つまり島から渡ってきた人たちだったと書かれていました。

 ということは、ハワイの人たちとも同じ源流なんです。

 ハワイの人たちの教えや、ネイティブアメリカンの教え、日本の神道はすごく似ている面があるじゃないですか。ハワイへ行くと、「海外に来た」と感じる一方、どこか懐かしい感じもする。昔、自分たちがいたような気がしてきますよね……。

L:私もそのあたりは強く意識しています。私の体験のなかでは、ハワイアンが古代から生活のなかに取り入れてきた知恵を、世界で一番理解できるのが日本人ではないかと思うんです。

 なぜなら、神道の八百万の神のような考え方がじつはハワイにもあって、ハワイアンは森の神さま、海の神さまなどにお祈りをして、そこから糧をいただいて生活をしていく、という意識がつねにあったからです。

M:おっしゃる通り、それが「道」ですよね。

L:日本には、仏教やキリスト教などいろいろな宗教が入ってきましたが、それらのすべてを受け入れています。

 日本人の宗教観って、あらゆるもののなかに神聖さを見いだすというか、宗教として見るのではなく、生きる道のなかに様々な説き方があり、すべてを尊敬するような部分があると思います。

 よく言われますが、自宅には仏壇があり、お正月には神社へお参りし、結婚式は教会であげる……というように、すべての神聖さに対して尊敬の気持ちを持っているということが大きいと思うんです。

M:ハワイアンはどうだったんですか?

L:ハワイアンもすべてのものに魂が宿っていると考えてきました。日本よりももっと詳細に、砂の一粒一粒にまで、雲、空、虹、すべてが生きていて、すべてつながっていて、すべてに魂があり、幸せな道を創る宇宙のなかの存在であるととらえられてきました。

 そうした自然観の根底には、大自然のなかにある「マナ」というエネルギーが存在していることを知る必要があるでしょう。

 マナは日本語に訳すのが難しいのですが、「魂」「気」など、目には見えないけれど確かにある、自然を動かす力の源……それを理解するには、学問を超えたところの倫理観や哲学、生き方の知恵が必要になりますが、日本の方はそれを深く理解できる感性を持っていると思います。

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